2017.12.05
【ほとめき男子図鑑】no.026久留米大学大学院比較文化研究科 相田拓実さんの魅力

『街のほとめき男子図鑑』
今年も残り1ヶ月をきりました。
26人目となるほとめき男子は、これからの久留米の未来へ夢を描くメガネの似合う大学院生です。

【図鑑No.026】
久留米大学 大学院比較文化研究科
相田 拓実 (そうだ たくみ)
【発掘エリア】(ここに来たら会えます)
久留米市
【年齢】24歳
【血液型】B型
【身長】176㎝

“僕はずっと寂しかった。でも今は違います”
久留米生まれ、久留米育ち、生粋の久留米っ子。
一年前までは、全く久留米の街に無関心で、人にも、地域にも興味なく過ごしてきた1人の大学生が、
「久留米の街に還元していく人でありたい!」そう想い描くようになったキッカケ。
フレッシュで、エネルギッシュな相田さんの想いをみなさんへお届けします。

久留米大学 大学院へ進もうと思った理由を教えてください。
中学生の頃、ストリートチルドレンの特集番組を見て、
こんな現実があるんだと、自分の生活では考えられない衝撃を受けました。
純粋に、この子達を僕が育てたい。日本に連れてきたい。そう思いました。
自分もまだ、中学生なのに (笑)
それから僕は、「いつか孤児院を作りたい」と思うようになりました。
高校受験も大学受験も失敗して、“夢なんて・・”と自暴自棄になったこともありました。
でも、「いつか外国の子たちに日本語を教えたい」
その想いだけはぶれることなく、現在日本語教育を学んでいます。

“まち”と関わるようになったきっかけは何ですか?
大学の講義、バイト以外は家にいることが多かったですね。
友達もそんなにいませんでした!(笑)
と1年前の自分を振り返って教えてくれました。
国際交流・協力支援ワーカルというサークルで、子どもたち向けの国際支援イベントを企画、実行したことによって、相田さんの街への関心が深まります。
街には面白い人がたくさんいる。
僕のやりたいことに耳を傾けてくれる人がたくさんいる。
「それ、いい!」と 全力で背中を押してくれる人がいる。
たくさんの知らないことに出逢えました。
「僕の居場所は、家の中だけではなく街の中にもあるのではないか。」
いつもひとりぼっちのようで寂しかったけど、街に出れば一人じゃないんだと思えました。

相田さんがこれからやりたい、ヒトとモノとコトの『つながりをつくる』こと。
僕、お金があれば何でも出来るし、買えると思っていたんです。
でも、この1年でその考えがガラリと変わりました。
それは、“街と関わる”ようになったことだけでなく、 岩田屋久留米店屋上の『ソライロカフェ』と久留米シティプラザ内の『カタチの森カフェ』でスタッフとして働くようになったからだそうです。
もともと、人と話すのも苦手だった相田さん。
いつも来てくださるお客さまとの会話や、「拓さん!」と親しみを持って駆けよって来てくれる子どもたち。
その何気ない日常が、相田さんにとっての安らぎでもありました。
「お金は使ってしまえば無くなる。でも、
人間関係は僕が縁を切って手離さない限り無くならない。」
人との出逢いによって、マイナス思考だった僕の性格も、ポジティブになれました。
家から外に出よう!と思えるようになりました。
僕なんて、といつも卑下していたけど、好かれる人になりたい。誰かを支えられる人でありたい。
そう心から思っています。
僕、街のお兄さんになりたいんです。
おじいちゃん、おばあちゃん、パパ、ママ、子ども、学生、どんな世代の人からも頼られる街のお兄さん。
僕が、街の人たちによって、居場所を、自分らしさを、そして幸せに気付けたように、僕もそんなきっかけとなる街のお兄さんになりたい。
まだまだ 僕のできることはちっぽけかもしれないけど、街へ還元していく僕でありたい。

取材を終えて
大学生が抱くこと。
世代が違えば感性も考え方も違うものだと思っていましたが、
彼に話を聞くことで、やはり「地域との繋がり」が必要だと心から実感しました。
そして、その繋がりを大切に想い、大切に育て、期待に応え超えていく相田さん自身の力に、今後の未来をつくるべく若者の姿とも見えました。
一人の大学生の夢が、これから久留米の街の未来へと光を灯す。
街を愛する若者がもっともっと増えていきますように・・・
写真・編集:中村路子