人と街とモノをツナゲル つながる図鑑

ひとの想い

【ちっごのひとびと】日本へ来て25年 チュニジア出身 桑野カメリアさん

 青年海外協力隊でチュニジアに訪れていた桑野まさるさんと出会い、日本に来て25年。二人の息子(21歳と18歳)を育て、現在は久留米市のLLアドバイザー語学教師として活躍中のカメリアさん。子育てで感じたことをお聞きしました。(マザージャーナリスト 池田彩)

2人で家庭を作る

 私が最初に日本の子育のことで驚いたのは、里帰り出産についてでした。出産直後、何か月も実家に帰る方がいますが、生まれたばかりの赤ちゃんはほとんどパパと顔を合わさないことになります。

 それでいて、夫に育児をしてもらおうと思ってもなかなか難しいのではないでしょうか。チュニジアは大家族が一般的なので、里帰りという習慣がないのかもしれませんが、家にも匂いがあります。その匂いを赤ちゃんにも知ってもらうことが大切だと思っています。そういった中から夫とやっていくんだという気持ちが出てくると思っています。

 もちろんお姑さんとの関係も大切です。週に1度、2時間くらいお姑さんに預けて、ほかの人の匂いを赤ちゃんに感じてもらっていました。

 私は今でも和食が苦手ですが、お味噌汁をつくってもらったり、ひらがなを教えてもらったりしました。

 

子育ての目的は自立させること

 子どもたちが何も言わずに洗濯物を置いて行ったら、私はめちゃくちゃ怒ります。ママがやっていることはあたり前ではない、ちゃんと「お願いします」と言うべきです。

 みんなで家族をつくり、生活をしているわけで、子どもたちもその一員です。ママは子どものためだけに生きているのではありません。今では、私が忙しそうにしていると、子どもたちが率先して「ぼくがするからいいよ」と洗濯してくれます。

 子育ての目的は自立させること。手を離していく事が大切だと思っています。

 子どもたちが小さい頃、公園で遊ばせていた時のことですが、子どもが転ばないようにしきりに注意を払っていた方がいたことに驚きました。もしママがそこにいない時はどうするのでしょう。子どもにとっては、転んだら痛いという体験が重要なのです。

 喜びそうだからと、子どもたちが欲しいと言っていない物を買ってあげる方も多いですね。子どもは、欲しいと言わなくても勝手にやってくることを覚えてしまいます。

 欲しいモノが手に入らない時の悔しい気持ち、逆に、手に入った時のうれしい気持ちも味わうことなく、大人になってしまったら・・・。何に対しても、自分の手元にくるまで、いつも待っている人間になってしまいます。生きるために自分で何かをしなければいけないという、大切な力を奪ってしまっているのです。

 

幼稚園や小学校

 はじめのうちは言葉がわからず、日本での生活は本当に大変でした。わかりたかったし、友達も欲しかったので幼稚園では3年間役員をやりました。その時からずっとおつきあいしている、大切な友人もいます。

 一番困ったのは書類関係です。学校のプリントをためておいて夫がいる時に読んでもらっていましたが、提出締切が昨日だったなんてこともよくありました。夫はサッと読んで「これはいらない」と言うのですが、私はその「いらないこと」が何であるかを知りたかった。それも含めて、私にとっては大切な情報です。

 チュニジアには2011年まで毎年帰国し、母に孫の顔を見せていました。春休みを利用していたのですが2週間ではチュニジアにはほんの少ししか滞在できないため、終了式や始業式は休んで帰国。式よりも、国に帰ることの方が私は大事だと思っていましたが、学校側はなかなか理解してくれませんでした。

 

パパが大事

 普段から子どもには「あなたたちよりもパパが大事」と話しています。子どもをつくるために結婚したという方もいるようですが、おかしな話。

 子どもをが欲しいから結婚したのではなく、夫が大好きだから子どもたちが生まれた。好きな人と一緒にいたいから、私は日本に来た。ごはんの時も一番大きくてきれいなモノを夫に並べるし、子どもたちの前でキスもします。

 

社会に役立つ人に

 これからの国際社会で生きていくためには、子どもたち自信の生きる力を育てていかないといけませんね。

 今は久留米市のLLアドバイザー語学教師として働いています。日本文化は素晴らしく、う息子たちには習字や柔道を習わせたし、将来は「日本の役に立つ人」になってほしいと願っています。

 

カメリアさんをお招きしておしゃべり会を開催します

「お母さん大学inちっご」では毎月いろんなお母さん、お父さんにお越しいただいて

おしゃべり会を開催しています。今月は桑野カメリアさんがゲスト!

カメリアさんが感じていることはこれからの子育てにとっても必要なこと。

とってもお茶目で可愛いカメリアさんの話し、ぜひ聞きに来てください。

【日時】2017年9月29日(金)10:20~13:30 (10:00開場)

【会場】子育て交流プラザくるるん 第1会議室

(久留米市天神町8番地リベール5階)

【参加費】500円(ランチは各自持参)

【申込み】090-7829-2674(笹部)

            yukiko.s.0614@gmail.com

【プログラム】

1⃣ カメリアさんを交えてのおしゃべり会

  1. 2⃣ ランチを食べながら参加者同士で交流。

*1⃣のみの参加も可能です。

 

 

文・写真:池田彩

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