人と街とモノをツナゲル つながる図鑑

ひとの想い

【リアル化女子】no.005 イチマルデザイン 市丸美波子さん

Profile
市丸美波子(いちまる みなこ)
東京生→ポッポ幼園(柳川市)→柳川市立藤吉小学校→
明光学園中高等学校→九州産業大学造形短期大学部(旧)九州造形短期大学
三男児の母(24歳・23歳・19歳)

5人目となるリアル化女子。
育児・離婚・介護・起業・新開拓。
決して平らではなかった人生を歩み、貫き通した使命

柔らかく、誰かの心に光を贈り込むように
そのタッチで豊かさをつくるデザイン

2008年。イチマルデザイン設立

今、久留米のイラストレーターと言えばこの人。
デザイン関係の職業の方々だけではなく、今から踏み出そうとされてある女性にも、今何かに夢中になって取り組んで進んでいる女性にも、光が届くと思います!

イラストレーター市丸美波子さんのリアルをお届けします!

イラストレーターとしてのスタート

主にタイヤの加硫機用バルブ・タイヤ製造設備機器など製作している株式会社市丸技研の創立者の父の長女として育った美波子さん。
小さな頃から、モノをつくるお父様の背中を見て育ちました。

高校在学中は彫刻が好きで彫刻家を夢見ますが、父親の反対を受け、
(旧)九州造形短期大学で就職率100%だったグラフィックデザインへの道を選び進み出します。

当時好きだったイラストレーターの真似して描いたのが『パステル』との出会い。
その時、
先生が「いいじゃないか〜」と言う一言に自信がついて!笑

そう笑いながら教えてくれた美波子さん。

彫刻や絵画を諦めてから、色んなアート、デザインに触れる機会がある中で、初めてパステル画を描いた時の出来事。

先生の一言で、その後の出品作品は全てパステル画となりました。

 

まだパソコンもあまり普及していない時代。
新しい世界への第一歩を踏み出されました。

 

短期大学を卒業後、有限会社ヒエダデザイン研究室へと入社。パッケージデザインの会社のため、入社当初は暗室の中で小さな文字の作成などの訓練からのスタート。

パソコンも無かった時代にアナログの訓練の経験をさせてもらえたことで、デザインを生み出す基本に繋がっているとお話ししてくれました。

26歳で結婚した美波子さんは、一新し専業主婦へ。
3人の大切な大切な息子さん達に恵まれ幸せを築いてきました。

専業主婦として育児・家事に専念しながら、時にイラストを描いたり、作品制作したりして
デザイナー、イラストレーターとしての道は密かに持ち続けてきました。

 

結婚してから、バリバリ働いてる友達が羨ましくなったりもしましたね〜!

そんな、美波子さんに人生の転機が訪れます。

離婚。

まだ育ち盛りの息子3人を抱えての決断。

 

この決断から、また新しい道を築き始められました。

 

お父様が難病に

何よりも仕事の人でした。

父と旅行をした想い出もないような仕事一筋の父でしたね。
離婚後に一年も経たない内に訪れた父の病気。

難病HAM(関 連 脊 髄 症(HTLV-1. Associated Myelopathy)の略)

未だ、HAMがなぜ発症するのかは解明されていないそうです。

厳しく、時に優しく、信念を強く持って人生を送っていたお父様が8年間闘病生活をも全うされました。

妻であり、美波子さんのお母様の介護補助をキッカケに、親子4人久留米にある実家へと引っ越しを決意。

家での仕事をつくるしかない。

離婚、お父様の介護をキッカケに創立となったイチマルデザイン。

会社の土台もつくりながら、お母様と二人三脚で行なってきたお父様の介護。

育児にも、仕事にも、介護にも真正面から向き合って来られたんだとお話を伺うだけでも伝わってきました。

今年で三回忌を迎えるお父様がきっと、美波子さんが描く絵のように。
光を贈り続けていてくれてると感じました。

現在、イラスト、デザインのみならず、コンサル・ブランディング・アドバイザーをも請け負い活躍されている美波子さん。

現在、福岡産業デザイン協議会でのアドバイザーの兼務など、企業の商品開発等も行われています。

数年前、何もわからず飛び込んだ「経営革新」の勉強会で厚いファイルを開き、頭を抱えながら学んできたこと。

そこでの出逢いによって、今まで出逢うはずもなかった先生方や起業家の方々とのご縁。
知らない場所に、送り込んでもらい右も左も分からずに必死に繋がってきた。

そのご縁が、美波子さんの今の事業へと繋がっているそうです。

子育ての経験、シングルマザーの経験、介護の経験、そのどれもが私のデザインへと繋がっています。

私だからできる女性視点でのデザインやアドバイスをさせてもらってます。

デザインだけではなく
商品の+αをつくりたい。

美波子さんの今までの経験が全て活かされているワークスタイル。

そして、色んな方々と共に創りあげた今までの全てのデザインを心から愛されていることが伝わってきました。

これからの夢

ママコトの実現。

経営革新で計画した「ママコト」事業。
いい商品なのになかなか売れないものはこの社会に溢れている。

そんな商品を、実際に購入するママ達がブランディングを行なっていく。

毎日の生活で女性ならではの視点で「欲しい!」を現実にカタチにできれば、商品の価値もあがる。

ママ達のポテンシャルが活かされていく「ママコト」が実現する日はもうすぐソコにありそうな予感です!

取材を終えて

美波子さんのご自宅兼事務所にて取材をさせてもらいました。

どんどん美波子さんの魅力に引き込まれていきました。

想いとビジネスを掛け算する。という考えがこの社会にあるとすれば、美波子さんはその社会の先駆者だと思いました。

そのパワーがどんな想いから派生してるのか。お聞きしました。

 

家庭も仕事も、必ず誰でも壁にぶつかる。

でも、壁の向こうには青空が見える。

だからいつか壁の向こうに行ける。

空を見れば元気になる。

 

全て受け止めて、反省もして、

モヤモヤするけど「次っ!」って自分で発してみて、

その前を見ていくと

いつの間にか青空の下に。

取材を依頼させてもらった時、
私、話せることあるかな〜!
書けることないかもよ〜!と言ってくださいましたが、

 

まだまだ言い足りない、言い表せない想いがたくさん残っています。

企業としての意識や視点。責任感や価値の創造力。何のために自分がこの仕事をしているのか。

話す言葉ひとつひとつに詰まっていて、とても刺激をいただきました。

 

ロンドン展示会

1970年に建てられたチョコレート工場がギャラリーとして生まれ変わり日本精鋭芸術家100名でのコンベンション形式で展示会を開催。

2016年Menier Gallery

イギリスロンドンで美波子さんの絵が展示されました。

美波子さんが歩んできた全ての道が
今、イチマルデザインとして世界に発信されています。

企画・文:中村路子
写真・編集:國武ゆかり

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