人と街とモノをツナゲル つながる図鑑

ひとの想い

【第25回ちっごのひとびと】育休パパ 江上哲平さん

「お父さんは楽しい!」

「お父さんは○○」の〇〇にはなんと入れますか?と聞くと「お父さんは楽しい」と即答で返事をくれた江上哲平さん。

来年の3月まで育児休業を取得中の現役育休パパだ。

長女まるみちゃん(3歳)が4月から幼稚園へ行き始めたので、取材の日は次女のりかちゃん(2歳)と一緒。

育休を取ったからこそ見えてきた世界、考え方の変化を聞かせていただきました。

子どもたちが親になるころ、私たちは何を残せているだろう。

(お母さん業界新聞ちっご版編集長 池田彩)

 

Q育休取得のキッカケは?

妻から「育児休暇を取ってくれない?」と言われたのが最初のキッカケです。

中学校の教師である私は朝7時には家を出て、帰りは21時以降。子どもと関わりたくて教師を志したものの、自分の子育てには全くといっていいほど参加できずにいました。長女を出産後、妻がだんだんと産後鬱に。次女の妊娠がキッカケとなり、自分の働き方にも疑問を持っていたこともあり、育休を取ることを決意しました。

 

Q育児休業期間はどれくらい?

一般企業では、会社の規定によりますが、最低でも子どもの一歳の誕生日までは保障されています。公務員の場合は、3歳の誕生日までと長いですね。私は、次女の臨月の頃に長女の育休として取得し、その後次女の育休に切り替えて、1年4か月間妻と一緒に育休を過ごしました。

妻は昨年の8月に職場復帰。今はほとんど私一人で家事・育児を行っています。

「パパママ育休プラス」という制度があり、「育児休業給付金」という手当が出る期間が、本来1年で切られるところを、1年2か月までもらうことができます。

 

 

Q育休中の生活はどうですか?

2人とも育休を取っている時は一日中ずっと一緒にいたので、細かいことで夫婦喧嘩が激増しました(笑)。

育休直後は、これまで平日の昼間に家にいることがなかったので、最初のうちは昼間に子どもと一緒に散歩をしたり、宅急便が届いただけで、世間からどう見られているのかを考えてしまい、苦痛で・・・。正直、旅行で家を離れた時だけがホッとする瞬間でした。

ところが、パパの育児サークル「パパラフ」の代表・馬場義之さんとお会いする機会があり、私のことを「宝を見つけた」と言ってもらい、驚きました。

それまで育休を取っている自分に自信が持てなかったのですが、馬場さんの言葉に大切な道を選ぶことができたのだと自信を持つ事ができたのです。またNPO法人ファザーリングジャパンの小崎恭弘さんと出会った際に言われた「トップランナーにしか見えない風景がある」という言葉に勇気づけられ、地域に出ていくことができました。

小﨑さん本人も20年前に育児休業を取り、男性の育児がどれだけ大切か、男性が育児に関わりにくい社会であることを伝えてきましたが、この20年間全く変わってないと話されていました。

 

Q育休パパとして伝えたいことは?

第一に産後の女性の大変さを、もっとたくさんの方が知るべきだと思います。長時間労働も、妻が育児・家事をすることも出産前は疑問にすら思いませんでした。こうあるべきという社会のしくみに流されていたのだと育休を取ったからこそ気づきました。

私は働く権利も子育てする権利も同じだと思っています。仕事をするために家庭があるのではなく、家庭があるからこそ仕事ができる。育児と仕事のバランス。社会のこうあるべきという当たり前の姿にとらわれることなく、各家庭で話し合い選べる社会にしたいですね。

地域の子育てサロンに顔を出すと「あの男の人は何?」といった感じで見られているのがわかりました。授乳室がないサロンもあったり、スタッフも戸惑って当たらず触らずの対応をされたりで、男性としては居づらさを感じます。育児の場に男性が来ることも想定して、パパも気兼ねなく利用できるようにしてもらいたいです。

 

Qこれからの夢を教えてください。

お母さんたちのように、育休友達を作りたいですね。知人が2人目に双子を妊娠し、パパが育休を取ろうとしたのですが、上司に話も聞いてもらえず、断念せざるを得なかったそうです。

公務員、民間関係なく労働者の権利として保障されている制度なのに、現実はなかなかそうはいきません。

実際に育休を取得した男性とつながり、いろんな経験の情報交換をして、男性育休の理解を広める活動を一緒にやっていける仲間を探しています!

 次女のりかちゃんに絵本の読み聞かせ のりかちゃんのお気に入りの絵本は「ぐりとぐらのえんそく」

(記事:お母さん業界新聞ちっご版2017年6月号 ちっごのひとびと掲載)

 

☆お母さん業界新聞ちっご版とは?☆

百万母力の子育て情報誌「お母さん業界新聞ちっご版」

久留米を中心に毎月1万部発行。

お母さん自らがペンを持ち手配りで新聞を届けることで、

孤立した子育てをなくし、お母さん・親同士がつながり学びあいながら

長屋的子育ちができる活動を行っています。

岩田屋久留米店屋上ソライロ広場にも設置

【お母さん業界新聞ちっご版編集部】

090-9062-7421(池田)

chikugosienne@gmail.com

文・写真:池田彩

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