人と街とモノをツナゲル つながる図鑑

ひとの想い

本と人が出会い、人と人がつながる場所に

「本と人が出会い、人と人がつながる場所に」

雲の子文庫 代表 井波春奈さん

 「絵本おたくなんですよね」と屈託なく話してくれたのは

小5、小2、年少児の母であり、

「雲の子文庫」代表でもある井波春奈さん。

 

13年前、京都から春奈さんが、

田主丸の山間にある雲遊寺に嫁いできたことをきっかけに

スタートした家庭文庫。

 

絵本を借りに来るのは子どもだけではなく、大人たちも。

時には絵本作家を招いて、読み聞かせや絵本ライブなども行っている。

 

本堂の脇には図書館でも見かけないような絵本がズラリ。

蔵書は全部で1000冊以上。

みんなの憩いの場所「雲の子文庫」の魅力を聞いてきました。

(マザージャーナリスト・池田彩)

 

夫の井波昭信さんと春奈さん、蓮信くん、鈴奈ちゃん、信海くん

 

家庭文庫で育った幼少期

 生まれも育ちも京都、母も本をよく読んでくれる人でしたが、

私が小学生の頃、京都では家庭文庫が校区に一つはありました。

土曜日、学校が終わると、たいてい午後は文庫に行って読書三昧。

 

田主丸に私が嫁いできた頃、町内にはまだ図書館もなく、

移動図書館と学校の図書室が、子どもたちが本に親しめる場所でした。

 

自分が当たり前のように利用していた家庭文庫がないことに驚き、

いつでも来たいときに来て、自由に本が読める場所をつくりたいと、

文庫を始めることにしました。

 

以前からお寺を開放して、

地域の子どもたちが遊ぶ場「雲遊寺子ども会」を開いていましたので、

一緒に活動を始めました。

 

地域のお母さんや夫がサポーターに

 普段は本の貸し出しや絵本の読み聞かせをしていますが、

4年前から1年に数回、絵本作家さんなどをお呼びして

イベントを開催しています。

 

きっかけは人気の絵本作家、のぶみさんとご縁ができたこと。

「やりたいことをどんどんやっていこうよ」と、のぶみさんに背中を押され、

雲の子文庫で「絵本ワークショップ」を開催、

160名の方に来ていただきました。

 

大規模なイベントははじめてのことだったので、

当時子どもが通っていた幼稚園のお母さんに声をかけ、

8人に手伝ってもらいました。

 

今でもイベントをするときはスタッフとして

がんばってくれる大切な仲間たちです。

彼女たちも、家庭と職場以外に自分がいきいきと活躍できる場ができたこと。

こんな田舎にも有名な絵本作家さんをお呼びし、

たくさんの方に喜んでもらうことができたという自信にもつながった、

と喜んでくれています。

 

また、ものづくりが好きな夫はイベントのつど、

作家さんの絵本をモチーフにした、

撮影用の「顔出しパネル」を制作したり、

ターザンロープなどアスレチックをつくったり。

子どもたちの笑顔が見たいと、

私以上に楽しみながら活動を支えてくれています。

 

いろんな大人に出会ってほしい

 「大人こそ楽しめ!」。

 絵本『うんこ!』で有名な、

新潟の絵本作家、サトシンさんに言われた言葉です。

 

「子どもや地域の人々のための、地域に根差した活動に、ぼくは行きたい」

と地域で、自分たちの手でイベントを開催する意義を教えられました。

 

子どもたちには

「今、君たちは早く起きなさいとか、

宿題しなさいとか大人に言われているかもしれないけれど、

大人になったら好きなことができる。悔しかったら大人になれ」と。

これはサトシンさんなりの「ちゃんと生きていてほしい」という

メッセージです。

 

絵本を通して訪れる方々は皆、個性豊かな、

一本筋の通った生き方をしている方ばかり。

子どもたちにはイベントを通してたくさんの大人たちに出会い、

いろんな生き方を知ってもらいたいと願っています。

 

その他、よしながこうたくさん、真珠まりこさん、

平田昌広・景さん夫妻、造形作家の丸林さわこさん、本のソムリエ団長、

西鉄春日春駅前の子どもの本専門店・エルマーの前園敦子さんらに

来て頂きました。

 

4月16日(日)には講談社の絵本キャラバンがやって来ます。

秋には絵本作家さんのイベントも予定しているので楽しみにしていてください。

絵本作家サトシン絵本ライブ2015年冬。中央の赤い王冠がサトシンさん。

 

絵本やお話の無限大のチカラ

小学校3年生の時、

クラスの授業で自分たちをモデルにした「ゆめものがたり」という

紙芝居をつくり、発表したことがありました。

それがクラスで大流行り。

お話の世界では、飛んだり走ったり、いろんなことができるし、

差別も全くありません。

それがどんなに素敵なことであるのかを体感したのだと思います。

 

ここへいらしたある方が、子どもの頃、

お母さんに読み聞かせてもらっていた絵本に再会!

しかも、絵本での電車はモノクロなのに、

ずーっとカラーだと思っていたという話を聞いてびっくり!

 

絵本は子どもの想像力をかき立て、深く心に残ります。

絵本のチカラって、本当に大きいのです。

雲の子文庫は子どもだけではなく、大人の居場所でもあります。

フラッと遊びに来てください。

 

『本と遊ぼう全国訪問おはなし隊』

4月16日(日)10時半~11時半

講談社のおはなし隊のキャラバンカーが

絵本550冊を持って2年ぶりに雲遊寺にやってきます!

おはなし隊による読み聞かせは11時5分からです。

 

【雲の子文庫】

TEL:080-5606-0314

福岡県久留米市田主丸町地穂1859番地(雲遊寺)

FB「雲の子文庫」で情報発信中

平田昌広・景さん夫妻のイベントの様子

 

この記事は

百万母力の子育て情報誌

「お母さん業界新聞ちっご版3月号」2面にも掲載されています。

お母さん業界新聞ちっご版3月号

 

「お母さん業界新聞ちっご版」は岩田屋久留米店屋上SORA-IRO広場

にて手に入れることができます。ぜひ手に取ってじっくり読んでみてください。

 

FB:お母さん大学inちっご

「お母さんはスゴイ!」を伝えるお母さん大学・お母さん業界新聞

(文・「お母さん業界新聞ちっご版編集長」池田彩/

写真協力・「雲の子文庫」 井波春奈)

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