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【久留米リノベーション】嬉しい未来の出来事づくり、DIYする大家さん半田兄弟。

みなさんは「リノベーションまちづくり」という言葉をご存知でしょうか?

学生団体hitoKURUに在籍する久留米工業大学3年情報ネットワーク工学科の溝部貴秀です。
私は、今年の3月10日、ホテルニュープラザ久留米で開催された清水義次さんの講演がきっかけで、「リノベーションまちづくり」に出会いました。清水義次さんは「現代版家守」を掲げて、東京・神田や北九州市小倉などで中小の空きビルを新たな産業創出の場とする地域づくりの支援を行っています。今あるあまり使ってない不動産を、もう一度考えてステキに使う。賑わいや雇用までを生み出し、エリア (=まち) の価値を上げていく「リノベーションまちづくり」。私達、学生もこれを知ると、久留米のこれからの未来がまた楽しくなる!と心が躍ったのでした。

学生でもまちなかを楽しく使うことができるのではないか!

私の夢ができました。
久留米のまちなかを舞台に、学生や若い力を活かしておもしろくしたい。
そう、「リノベーションの考え方」を活かして。

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西鉄久留米駅からすぐ、東和町の黒川ビルリノベーション。壁塗りをする半田兄弟。

「久留米でリノベーションといえば半田兄弟でしょ」

久留米。櫛原駅。駅前30秒の家庭菜園付の賃貸アパート『H&A Apartment』を経営する不動産オーナーの兄弟。アパートの物件を、オーナー自ら地域の方々と一緒に「リノベーション」して、地域のつながりの場をつくり、久留米らしいまちづくりにつなげている。現在は、賃貸物件・店舗のリノベーション、DIYワークショップの企画・運営、まちづくりや地域活動などにも積極的に取り組んでいる。久留米まち旅博覧会でも、11月19日(木)「リノベ兄弟と櫛原駅界隈ディスカバリーツアー」を行っている。

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左が弟、半田満さん。右が兄、半田啓祐さん。櫛原の町がマルっと面白くなっていく。

今回は、リノベーションで活躍されている半田兄弟に、久留米でのリノベーションについてお聞きしました。

そもそも、リノベーションってなんですか?


半田満さん(弟

「今までは元々あるものに手を加えて新たなるものを生み出すことだったが、今はそれに加えて想像を超えていくこと

えっ? 想像を超えるって!?

最近まで西鉄久留米駅付近の物件を手がけていたそうで、長い間使われていなかった部屋の中は水漏れ等もあり、ひどい状態だったそうです。今回入居する方は白くシンプルなお部屋にしてくださいとのオーダー。お二人は、そのオーダーに加えて、床だけはこだわった無垢材を使い、入居者さんに、毎日床から伝わる暮らしの心地よさを、と・・・思われ、手を加えたそうです。

すると、なんと入居した日に入居者さんより「半田さん、この床はどう手入れをしたらいいのですか?」と聞かれたそうです。最初の部屋の有様を知っている入居者さんからは、思ってもみなかった心地のいい私の場所になり、使っていく人の気持ちが変わった、これこそ想像を超えることなんだなと感じました。

半田啓祐さん(兄)

「内装だけが変わるものではない。場所や人に対するキモチや感情まで変わる。」

リノベーションはひとつのきっかけ。内装も表面上の変化。本当に変わるのはその場所を使っていく人の考え方や概念。リノベーションを通じて変わっていくのは、見た目のきれいさやおしゃれさだけでなくその場所を使う人の使い方、考え方、そんな様々な人との関わり方。リノベーションって、場所に愛着ができて素敵な事を生み出していく出来事づくりなのだと感じることができました。

僕らがやっていることはリノベーションで“まちづくりではなく
きっと、久留米っぽい『DIYまちづくり』だと思います。〜半田兄弟

半田兄弟は自分たちの不動産をよりよいものにするために、できるだけローコストで部屋をオシャレにするという考えから、業者さんに頼るわけではなく自分たちで楽しんで場所を作り出すDIY(Do It Yourself)にずっと前から着目し、管理しているアパートの壁塗りから始めた。家庭菜園や芝生の広場をつくり、住む人の笑顔が勝手に集まる“ひだまり”のような場所になっていった。現在も、その場所に集まる人との関わりを生み出しながらDIYを起点としたお仕事を行っているので、リノベーション兄弟ではなく、『DIY兄弟』なんだとおっしゃっていました。

でも、DIYを始めた頃のお手本はなんとYouTubeからとのこと!!笑

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いつも仲がいい半田兄弟。2人のあったかさがまちをあったかくつないでいく。

続いては半田兄弟のリノベーションを知る、
実際に半田さんたちの仕事に関わっている人たちに聞いてみました。
半田兄弟のいいところ教えてください。

絣のデザイナー古賀円さん。久留米絣のゲストハウス。

櫛原にある半田さんたちのオーナー物件『H&A Apartment』の一室。
久留米絣をテーマにしたゲストハウスを一緒に作られた古賀円さんのお話から。

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「お二人の無条件で信頼できる安心感。独自の仲のいい人柄やチームワーク。満さんは一級建築士の実力を持っている。啓祐さんはオーナーの気持ちがわかる。リノベーションをしたい人の気持ちに寄り添いながら話し合いながらじわじわ一緒になって作っていく所。初めて会った人でも安心して仕事を任せられるような環境を備えている上に、どんな場所にしたいのかという気持ちを最大限に汲み取って、より良くすることを常にアイデアを考えている方たちなのでこの人たちにやってもらいたいと思わせれる魅力がある。地元、櫛原をとっても大事にして周りの地域もセットに考えている所。ほのぼのしてますからね〜」

実際に久留米絣のゲストハウスに行ってみると、雰囲気もよく落ち着いていて住みたくなるような居心地のいい空間です。コンセントのカバーなど細かい部分まで絣が使っていてオシャレ。また壁の色の選択が大胆でかわいい。ひとつひとつ見ていくと、絣が好きになってきます。

この空間は、久留米の魅力を伝える迎賓館?百聞は一見に如かず。この場所で見てほしい。

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久留米大学教授の宮原先生。一番街のゲストハウス『TEF(てふ)』

久留米大学の教授、宮原先生にお話を伺いました。宮原先生自身やゼミの学生さんが、半田さんたちが手がけている一番街の江藤ビルのゲストハウスづくりに関わっています。実際に物件の清掃から、ゲストハウスの名前『TEF(てふ)』を決めたりしています。

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半田さんたちがやっていることは、実はまち全体を変えていくヒントになるのでは?彼らのほんわかとした気分が、久留米の固定概念をやさしく塗り替えていくのだと思う。彼らは自分がやっているんだという雰囲気を感じさせずに自然体のまま、そのまま、ス〜ッとまちや人に向き合っている。久留米のまちも半田兄弟みたいに新たなチャレンジができるんだという雰囲気の人たちが集まっていく場所になれるので、応援したい。啓祐さん(兄)がまちをあったかい構想や道を語り、満さん(弟)がしっかり現実をみつめキッチリ確実にカタチにしていく。半田兄弟は櫛原を軸に地に足がついているどっちも真剣。」

宮原先生は、市民が主役のまちづくりをテーマに考えている。そして、これからは次の世代にこれからのまちを残していく事。半田兄弟の活動を応援する理由がそこにあるような気がします。

私自身も参加したのですが、半田さんたちと一緒に、新しいことへチャレンジしてると、まちがどんどん楽しくなってきます。そんなまちに関わる人がいっぱい増えて、久留米のまちがチャレンジしていい場所になればいいなと思います。


 

けやきとアートの散歩道の進藤さん。2階の学習塾のリノベーション。

最後にけやきとアートの散歩道の代表でもある進藤さん。進藤さんも不動産オーナー。半田兄弟に、2階の学習塾のリノベーションを依頼されました。

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「私のセンスと違う新しいワクワクする楽しい感覚。若いセンス。お話しを聞いて、作るまでの過程が面白かったから。お願いされたことをただやるのでなく、彼らは彼らなりのセンスで入居者さんが長く使っていけるような目線で仕事をしている。学習塾の子供たちや隣のヨガの先生も壁塗りに参加したり、DIYで一緒に作っていくプロセスを通して、場所と使う人をつなげている。交流をしながら人とつながっていく新しいリノベーション。だからこそ大工さんを含めその物件を使っている人や周りの人、はたまた子供たちまで交流することができたのではないか。」

進藤さんの2階の学習塾のリノベーションを、私も少しお手伝いしたのですが、これが内装の仕事なの!?って思っちゃうくらい楽しみつつ、様々な人との交流をしながら笑顔が生まれる場でした。

お三方とも半田さんたちの向上心、人との関わり方、まちへの今後の可能性をとても感じるお話で、物件があるなら相談して、一緒になって始めたくなる。そんなお話でした。


リノベーションって、ホントはちょっと嬉しい未来の出来事づくり。
そんな半田さんたちに久留米はどうなるとおもしろいか?聞いてみました!

半田満さん(弟)

「久留米は自分たちが暮らす櫛原や寺町、商店街、池町川、文化街など、エリアごとにおもしろい特徴があって、独自の良さを持っている。その良さが香り立っておもしろいと思って立ち寄る人が増えて、その点と点がつながって面になっていくようなまちにしたい。」

半田啓祐さん(兄)

「新たなことにチャレンジをする人が増えるまち。顔がみえるまち。そしてまちの人たちが交流してつながりができてその人たち自身でオシャレな場所を作り続けてくれたらいいなぁ。」

お二人ともとても素敵な構想を持っています。まちに人々がつながり、まちの人たち自身が次の主役となってまちを作っていく。私もそんなまちになってそのまちで暮らすことができたら幸せだなと思います。DIYってだれでも始められる。ちょっとはみ出したり上手に出来ない事も、失敗までも、愛着にかわり、それが後からお宝になる。そんな可能性がいっぱいなのです。

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半田兄弟からのおもてなし。黒板アート。さて問題。写真左下は兄?弟?・・・答えは最後に


半田兄弟にまだ会っていない人や、まだどちらが兄でどちらが弟か分からない人に向けて、半田兄弟の見分け方をお伝えしようと思います!笑

初級編は

髪質。少し直毛なのが兄の啓祐さん。少し剛毛でもじゃもじゃしているのが弟の満さん。

中級編は

コーラを飲んでいるのが兄の啓祐さん。コーヒーを飲んでいるのが弟の満さん。

上級編は

のほほんとのんびりしたオーラを持っているのが兄の啓祐さん。少しギラッとした雰囲気を醸し出しているのが弟の満さん。

とのことでした。みなさんもこんな久留米の素敵なDIY兄弟にお会いして違いを実感してみてください。


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シンポジウムの開催地は久留米!福岡DIYリノベーションWEEK。

福岡DIYリノベーションWEEKは、11月9日(月)~11月15日(日)福岡県内の西鉄沿線の街を中心に、各まちのDIYリノベーション物件をツーリズムでめぐるDIY参加型イベントです。 各都市で点で活動していたDIYリノベな人達を、DIYリノベ物件を、ツーリズムという切り口で面で紹介していく新しい試み!
久留米チームで参加しているH&A Apartment では物件見学はもちろん、期間中色々なワークショップに参加出来ます。今回のシンポジウムの開催地は久留米!

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11月14日(土)DIYリノベWEEKシンポジウム
「みんなのまちづくりはやめにして、自分のまちづくりをする」
今年の福岡DIYリノベWEEKの参加団体が久留米に集合し、それぞれのDIYまちづくり活動をプレゼンします! また、シンポジウム講師はMAD City(https://madcity.jp)を運営される ㈱まちづクリエイティブ  寺井元一さん! DIYまちづくりやリノベーションに興味のある方はぜひお越しください♫

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DIYリノベWEEKシンポジウムの後に申込みフォームはこちら
詳しい内容が書かれています。

福岡DIYリノベWEEK、久留米でメインイベント。
「 みんなのまちづくりはやめにして、自分のまちづくりをする 」
講演:寺井 元一 氏

総合司会: NPO法人ビルストック研究会 理事長 吉原勝己
司会:半田ブラザーズ

ここで半田兄弟に会えます!おたのしみに!
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11月15日(日)最後日。DIYガーデンパーティー
BBQしたり、音楽ライブがあったり、複数のお店にも出店してもらいます。 当日小さな駅前にあるアパートの風景が変わります! ぜひ遊びに来て下さい。

文・写真 学生団体hitoKURU 溝部貴秀
写真・企画 F-branding-port 木村真也

答え 半田満さん(弟)

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